不幸にして,収入が支出に追いつかずに借金をしてその返済が行き詰まることは,あなた一人だけの問題ではありません。最低限の生活ができにくくなっている社会的な背景もあります。他方では,収入に合う生活をしていたのかを反省していただくべき場合もあります。
借金から逃れるあるいは楽になりたいというのは誰しも思うことです。そのことについて法律的な支援をすることは私たちの役割です。しかし,どうしてそのような状況になったのか,今後はどのようにしていけばいいのか,その点も一緒に考えていきたいと思っています。債務整理の方法
借入が多くなり過ぎて,返済にお困りの場合,次の方法があります。
(1)自己破産
現在の収入の範囲内で借金の全額を返済できる見込みがない場合です。しかし,自宅を手放したり,生命保険を解約するなどのデメリットもあり,最終的な方法です。(2)任意整理
現在の収入の範囲内で借金を返済できる見込みがある場合です。債務額が圧縮できるならば,自宅を手放すこともなくメリットがあります。更に,引き直し計算の結果,過払いとして支払ったお金が戻ってくることもあり得ます。
(3)個人再生
借金の額を圧縮することができれば,収入の範囲内で返済できる場合です。住宅ローンについては別枠となりますが,自宅を手放すこともなく,破産をしないで返済が楽になっていくというメリットがあります。
弁護士費用は,弁護士費用のページをご参照下さい。